- みんなと違うことがあると気になる
- 行動を起こすのが恥ずかしい
そう感じるのは、本来の自分を隠して過ごしていることが原因かもしれません。
ありのままの自分でいるには、自分のダメなところにも自分自身がOKを出してあげることが必要。
自分を後押しする力が足りていないというわけです。
どんな自分も受け入れると、強い心が育ちます。
この記事では、「ありのままの自分を認める力」を高めるコツを紹介します。
この記事を読めばわかること
“恥”を理解する
恥は人から行動意欲を奪ってしまいます。
具体的には・・・
- 変な人だと思われたくないから、ここではおとなしくしていよう
- みんなの前で失敗したくないからやめておこう
このような心境になったことはありませんか。
人がたくさんいる会議では質問しづらい、それも恥ずかしさのせいかもしれません。
恥を理解して、過剰に”恥ずかしがること”を抑えることが第一歩です。
恥を感じるとき
それでは、恥を感じるのはどのようなときでしょうか。
見せたいと思っていない一面を人に見られたときに恥ずかしいと感じますよね。
つまり、”受けたい評価”(どう見られたいか)よりも悪い印象を与えたときです。
具体的には…
- 家族に映画を見て泣いているところを見られたとき
- 社長には悪い報告をしないといけないとき
- クラス内で自分の恋愛に関する噂が広まったとき
なので対策は
- 受けたい評価(どう見られたいか)の基準を下げるか、
- 知られたくない姿を見せない(何事も完璧にやる)ことになります。
簡単なのは、”どう見られたいか”の基準を下げる方です。
人はとても恥を恐れて生きている
人は恥をかくことを恐れると同時に、人に恥をかかせる行為をする人は敬遠されます。
”人の顔に泥を塗る”など、恥に関わる言葉はいくつかありますね。
世界で1500万部を売り上げたビジネスコミュニケーションの名著『人を動かす』では、人との関係を深めるには”相手に恥をかかせてはいけない”ことを記しています。
相手に恥をかかせてはいけない。
『超訳 カーネギー 人を動かす』 著:デール・カーネギー 訳:弓場 隆
それについては、いくら強調してもしすぎることはない。にもかかわらず、それについて考える人がいかに少ないことか。
それだけ人は恥を恐れて生きているのです。
恥が引き起こす病気
重度の恥は、うつ病や依存症などを発症させます。
パワハラ、いじめ、虐待は重度の恥を受ける行為として挙げられます。
重度の恥はストレスの塊ですね。
パワハラの一例ですが、
- 叱られる姿を周囲に晒される
- 屈辱的な言葉で惨めな人間であると言い聞かされる
- 仕事をテキパキこなす社員との違いを誇張して突きつけられる
想像するだけでストレスを感じてしまいますね…。
パワハラを受け続けていると、”仕事ができない自分がここにいるのは恥ずかしいことだ”と錯覚するようになります。
- 楽しい
- 悲しい
- 驚き
- 嬉しい
- 恥ずかしい
などの感情はすべて恥ずかしいで置き換えられてしまいます。
その後、恥ずかしさに耐えきれなった心は感情を押さえつけて、恥ずかしさも感じないように徹します。
そうなると、強い快楽でのみ感情の変化をおこせなくなり、アルコールやドラッグもしくは仕事などに依存していきます。
そんなおおげさな…
と思うかもしれませんが、職場で…
- 笑う
- 悲しむ
- 驚く
- 喜ぶ
などの感情表現ができていますか。
もし、できていなかったら感情を閉ざしていっているといえます。
恥を減らす工夫をする
恥の影響力が理解できたところで次は恥の減らし方を説明します。
ポイントは3点あります。
- 環境を選ぶこと
- 自分をよく見せたいと思わないこと
- 自分の評価を高く見積らないこと
それではいってみましょう!
環境を選ぶ
受ける恥は人間関係によって大きく左右されます。
心理的安全が確保されている職場が恥の少ない環境を選びましょう。
心理的安全とは…
組織のなかで、
- 自由な発言をしても誰にも攻撃されない
- 失敗をしても辱めを受けない
という状態を心理的安全が確保されているといいます。
反対に心理的安全が確保されていないのはこんな感じです。
- 仕事の進捗が悪いので上司に知らせると、怒られた。
- 会議で少し奇抜なアイディアを発信すると、笑われた。
- 自分の失敗に気づき、上司に謝罪をしたが長時間にわたり説教を受けた。
これではやる気をなくしてしまいますね
とくに新入社員時代に心理的安全が守られていないと職場に行くことが怖くなります。
僕の経験ですが、体育会系の会社は心理的安全の確保を優先されていない傾向にあります。
ありのままの自分でいるには、環境選びが重要であるといえます。
わからないことを人に聞く
自分をよく見せたいと思わなければ、恥をかくことは減ります。
そこで有効なのは、できないことは”できない”とちゃんと伝えて、教えてもらうことです。
「やりたくない」は関係性を悪くするのでNGですね
そして、できない理由を伝えましょう。
- 指示(ゴール)がわからない
- 時間が足りない
- 進め方がわからない
- 情報収集の方法がわからない
マウントをとる行為は絶対にやめましょう。
苦手なことを口にだす
弱みも見せてしまうことで、”どう見られたいか”の基準を下げることができます。
「これは苦手で…」とか「これは得意だけど、こっちはうまくいかなくて…」というように苦手は言葉に出してしまいましょう。
弱みはだれもがもっていますね。
例えば…
一般的に丁寧に作業をすると質が上がるが時間がかかり、反対に作業を急ぐと質が下がります。
”時間をかけてしまう”という一見弱みにみえる特徴も”丁寧な仕事を心がける”という強みを持ち合わせています。
このように、性格には、いい面と悪い面があるトレードオフの関係になるので、それが弱み(強み)は誰もが持っているのです。
弱みや苦手は存分に全面に出してしまって、なんでもできる人になるのはやめましょう。
僕は会食や残業が苦手と言い張っています(笑)
意識を変える
ありのままの自分を表現するには、意識をかえることが必要です。
- リソースは自分のために使う
- 人に気遣わずに済むように動きを取る
- 自分の気分が下がるようなことを避ける
具体的には何をすればいいのでしょうか。
それらを紹介していきます。
他人を主人公にしない
他人の評価や価値観を気にしている余裕はありません。
つまり…
- 承認欲求(他人に認めてもらいたい気持ち)は排除して
- どんな自分にも自分自身がOKを出してあげること
を意識することが重要になります。
強すぎる承認欲求は他人の価値観で生きているのと変わりません。
具体的には…
- 会社から与えられたノルマとは別に自分向けのノルマを作る
- 友達や上司に褒めてもらうためではなく、自分の満足のために努力する
- 仲のいい人に自分の用事に付き合ってもらう
モチベーションは外部から与えられるものではなく、自分自身の内側から生まれるべきです。
優れた成功体験や自己啓発本で誘発されるよりも、自身の好奇心や探究心からなるモチベーションの方がホンモノだと感じます。
全員に好かれることはない
関わる人すべてに好かれようとしてしまっていませんか。
その必要はまったくありません。
なぜなら、全ての人に好かれようとしても…
- あなたを嫌っているかどうかなんて本人にしかわからない
- よかれと思ってやっても迷惑になることもある
- 相性の悪い人には気遣っていても嫌われることがある
人を見て判断するのではなく、自分が正しいと思ったことをやることが大事です。(会社では権限の範囲内で)
これは映画「マイ・インターン」のセリフから得た教訓です。
正しいと思った行動を取るうちに、自分にとって正しい判断とは何かを見極める力がつきます。
自分の判断を自分自身で尊重してあげましょう。
安易に人と自分を比較しない
人の才能や地位を羨んでも状況は変わらないし、時間の無駄になります。
羨むことに時間を割いてしまったときは、「自分は今、あの人のことを羨んでいる…」と客観視しましょう。
客観視はマイナス思考の暴走を止める便利な方法です。
自分と他人ではなく、”過去の自分”と”現在の自分”を比べて、昨日よりも良かったら自分にOKをだしてあげましょう。
自分を理解しようとしない人と仲を深めない
意見が合わない人と仲良くなってもストレスが増えるだけです。
職場では仕事ができればいいので、親交を深める必要はありません。
恩があっても気にする必要はないです。
義理云々は互いの関係性があって初めて成り立つものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
素直な自分でいるには、自分自身を認めてあげることが必要となります。
そのためには、恥を過剰に感じてしまわないような工夫が有効でしたね。
- 環境を選ぶ
- わからないことを人に聞く
- 弱みを認める
具体的な行動にすると簡単ですね。
また、自分自身の意識を変えていくことも重要になります。
人を選んで付き合いをすすめることで、自分自身を打ち明けていくことに慣れられます。
自分のダメなところ探しで人と比較することは時間の無駄です。
僕は”無理なく機嫌よくやる”ために必要なことを優先して準備しています。
仕事もそれ以外でも、力を発揮できる環境を整えるのは自分です。
それでは、次回もよろしくお願いします!
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