みなさんは「HSP」という言葉を聞いたことがありますか。
世界人口の20%ほどが持っている気質だと言われており、武田友紀さんの著書『気がつきすぎて疲れる が驚くほどなくなる 繊細さんの本』で紹介されて、「繊細さん」という言葉と広く認知されるようになりました。
もし、自分がHSPだとわかっても悲観する必要はありません。
非HSPにできて、HSPにできないことはないからです。
組織のルールは多数派によって決められるので、少数派であるHSPは馴染めないルールが形成されることもしばしば・・・。
そんなHSPについて一緒に勉強していきましょう。
HSPも才能です。
詳しくみてみましょう!
この記事を読めばわかること
HSPとは何か
HSPとは、心理学的概念の一つです。
米国の心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱しました。
アーロン博士は下記4つの特徴を「DOES」と呼び、その特徴を持つ人をHSPと定義しています。
- 思考が深い(Depth of processing)
- 刺激に敏感である(Overstimulated)
- 強い共感性を持つ(Emotional reactivity and high Empathy)
- 鋭い感覚を持つ(Sensitivity to Subtleties)
具体的にはどんな特徴がある
具体的にはどんなことがあるのかを見ていきましょう。
次に僕の特徴を書いていきます!
他にもたくさん特徴はあります
思考が深い(Depth of processing)
- 勉強が好き
- 妄想癖がある
- 気付いたら考え事をし続けている
- 芸術や音楽に惹かれる
- 受けた衝撃(ストレス)を何度も思い返す
- ミスがないか何度も見直す
- 行動力が低い
物静かな人という印象を受けますね
ある刺激に対しての反応が大きい(Overstimulated)
- 大きい音で驚きやすい
- 強い日差しで目が疲れやすい
- 納得のいかない指示を受けると大きくストレスを感じる
- 穏やかな状態を好む
- 周囲の会話が気になる
強い共感性を持つ(Emotional reactivity and high Empathy)
- プライドが高い
- 注目を集めるのが苦手
- 集団行動が苦手
- 人の感情が自分に入りやすい
- 怒られることが苦手(怒らせて申し訳ない気持ちになる)
- 人に迷惑をかけることを恐れる
- 人の特徴を受け入れる
この共感性が一番の厄介者で悩みの原因にもなります
ただ、これは強みになることも多いです
小さい刺激まで察知する(Sensitivity to Subtleties)
- セーターを着ると体が痒くなることがある
- カフェインで寝られなくなることがある
- 目の前でモノが動くと集中が途切れる
- 気圧の変化で頭痛が起きる
- 湿度・気圧で耳に閉塞感を感じる
- 油物を食べた後に気分が悪くなることがある
- 疲れやすい
普通の人には認識できない小さい刺激も察知してしまうことがあります
HSPの判定方法
判定方法としては下記2種類を紹介します。
HSPは病気ではなく気質です。
病院でHSPと診断されることはありません。
結果だけでなく質問と自分の答えに着目してみよう!
アーロン博士の定義
アーロン博士は自身のホームページ(http://hspjk.life.coocan.jp/book-hsp.html)で下記に該当する人をHSPとしています。
- まぶしい光や、強い臭い、肌触りの悪い布、近くを通るサイレンの音といったものに容易に圧倒されてしまう。
- 短時間に多くのことを抱えるとあわててしまう。
- 暴力的な映画・テレビ番組を見ないようにしている。
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋、もしくは一人になって刺激をやわらげることができる場所に閉じこもりたくなる。
- 生活する上で、動揺したり圧倒されるような状況を避けることを最優先にしている。
- デリケートで繊細な、香りや味・音・芸術作品がわかり、それを楽しんでいる。
- 豊かで複雑な内面世界をもっている。
- 子供のころ親や先生は、わたしのことを繊細あるいは内気だと思っていた。
所要時間5分 HSPの傾向チェック
「HSP診断サイト」では、いくつかの質問に答えることで、HSPの傾向があるかを判定できます。
これも一つの目安になります。
所要時間は5分程度です。
もし自分がHSPだとわかったら
もし、自分がHSPだとわかったとしても日常生活に変化はないでしょう。
HSPという概念を知らずに過ごしているHSPの人も多いようです。
人との違いに動揺した経験はあるかも知れないですが、普通に生きていくことができます。
HSPの問題点
残念ながらHSPには少し問題点がありますので挙げていきます。
僕が感じるHSPの問題点について挙げていきます
疲れやすい
HSPは、疲れが溜めてしまいやすい傾向にあります。
受ける刺激の多いというのは、頭の中に情報が勝手に流れ込むイメージです。
例えば、会社でプレゼンをした後にドッと疲れが来ますよね。
それもそのはずです。人は注目を浴びていると神経を使います。
HSPは、自分の担当業務を先輩や上司に見られているだけでも、プレゼン同様にプレッシャーを感じます。
様々な思考が頭の中を巡ります。
- 変に思われないか
- 教えてもらった手順でできているか
- 忙しいのに見てもらって申し訳ないなぁ
- 机が汚いと思われないかな
- 怒られるようなことは何もないか
先輩や上司というだけでこれだけの圧力を感じています。
話しかけるのも億劫になるので、できるだけ1人で解決しようとすることが多いです。
悩みが多い
人に迷惑をかけたくないという思いで、自分で抱え込んでしまうことが多いです。
あまり人に本音を話しません。
悶々としていることは多々あります。
人の感情を気にするあまり、人と接触する機会を減らすることもあります。
1:1で面談をしていて相手が退屈そうだと逃げたくなります(泣)
HSPを自覚して良かったこと
HSPだとわかって良かったことは当然あります。
自分が変じゃないと気づけたこと
HSPを理解するとともに自分の中のわだかまりがすーっと溶けた気がしました。
20%の存在だと知り、高揚感すら感じました。
似たような人の体験を読むことで安心しました。
組織では往々にして精神論がまかり通ることがあります。
同じHSPの仲間のお陰でその精神論が全てではないと考えるようになりました。
小さい頃から集団行動が苦手なことも腑に落ちました
悩みを解決する手がかりを得たこと
SNSでHSPについて情報発信しているアカウントから学び、モヤモヤが晴れたこともあります。
向き合わなくてもいいこと、逃げていいことを学びました。
↓HSPについて発信しているひろす のアカウントのフォローはこちら↓
自分の気質について考えるきっかけになったこと
HSPという概念を知って、自分の苦手と得意について向き合うきっかけになりました。
今までより得意を活かして貢献できないかと前向きに考えられるようになりました。
手段が同じだと苦手なことは苦手なままだと気づきました
手段を変えると苦手だったことも得意に変わることがあります
根性では何も変わらないというのが実体験です
HSPだとできないこと
HSPにできないことは特にありません。
HSPは何かができない理由に一歳ならないのです。
「HSPだから、○○できない」というのは間違いです。
できない理由になるとしたら、HSPではなく気質です。
どのような気質を持っていて何を苦手とするのか、正しく理解しましょう。
HSPで気質の傾向が掴めます。
自分の気質がわかると「苦手と得意」が見えてきます。
苦手がわかると対策ができます。
得意がわかるとより人の役に立つことができます。
前述の「HSP判定」は結果を見て傾向を把握するのもいいけれど、
質問内容と自分の回答に着目することができればもっといいね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
HSPについて、自分の考えを入れて書いてみました。
HSPという枠に縛られることなく、自分の気質に着目して強みを見つけていって下さい。
次回はHSPの弱みを最小化して強みを最大化する方法です。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。
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